首位で決勝に進出した日本チームの(左から)安楽宙斗、中村真緒、天笠颯太、野中生萌
男女で全完登した日本 首位でボルダー決勝へ【IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025】
IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025(筑豊緑地公園 / いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート=福岡県飯塚市)は大会初日となった23日午後、6カ国による国別対抗戦「ネーションズグランドフィナーレ」のボルダー予選を行い、4人全員が各課題を完登した日本が首位で決勝に進出した。
9月の世界選手権でボルダー王者に輝いた安楽。2課題続けて一撃した
登る課題はあわせて5つで、男子2人で登る課題が2つ、女子2人で登る課題が2つ、最後に男女1人ずつで登る課題が1つ設けられた。1つの課題につき制限時間は5分。各国はその間に2人が完登することを目指した。
競技中にコーチが指示する予選の様子
競技はカナダからスタートし、男女2人ずつがそれぞれの第1課題にトライ。6番手の日本まで進むと、第2課題に移行して再びカナダから競技を始めた。各国は第2課題終了後、最後に登る男女混合課題に臨む男女のペアを決定した。
男子2人が完登し、競技を続けている女子のサポートに回った韓国チーム
競技中は選手同士で相談したり、コーチがスマートフォンで撮影した競技の動画をその場で選手に見せたり、また先に登り終えた男子または女子選手2人が競技を続ける2人のもとに向かい、アドバイスしたりホールドのブラッシングでサポートしたりとこの大会ならではの場面が見られた。
安楽とともに2つの一撃で日本を牽引した野中
日本は安楽宙斗、天笠颯太、野中生萌、中村真緒と世界トップクラスの実力者たちが出場。安楽と野中が安定したムーブで第1、第2課題を一撃するなど各課題を3アテンプト以内に仕留めた。男女混合課題は天笠と中村のペアで登り、細かいホールドにもうまく対応して共に一撃。近くで見守っていた安楽、野中、安井博志コーチらとグータッチして喜んだ。
課題に挑む天笠と見守る日本人選手たち
男女混合課題を一撃しあって喜ぶ天笠(左)と中村
4人全員が取りこぼすことなく、250ポイント中249.7ポイントを得た日本は首位で25日の決勝へ。さらにイスラエルが1つの課題を完登し損ねただけで233.9ポイントの2位となり、決勝ストレートインを決めた。3位の韓国、4位のカナダ、5位の米国、6位の豪州は24日午前に行われる敗者復活戦へと回り、そこで上位2カ国に入れば決勝行きのチケットを手にできる。
イスラエルが韓国や米国を抑え、2位で決勝に進出した
<予選リザルト>
1位:日本/249.7pt
2位:イスラエル/233.9pt
――――――
3位:韓国/189.3pt
4位:カナダ/118.3pt
5位:米国/93.3pt
6位:豪州/79.3pt
※左から順位、国、合計獲得ポイント
「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」公式サイト
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取材・文 編集部 / 写真 © CB/Sutterz
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