リード予選で完登に近づく野中生萌

日本が2位でリード決勝に進出 4人全員完登の韓国が首位【IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025】

 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025が23日、福岡県飯塚市の「筑豊緑地公園 / いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート」で開幕。午前は6カ国による国別対抗戦「ネーションズグランドフィナーレ」のリード予選が行われ、日本が2位で決勝に進出した。

 リードはルートAに男女2人ずつ、ルートBに男女2人ずつで各国4人が挑む。当初は完登すると100ポイントが与えられると発表されていたが、手数がそのままポイントとなるルールに変更。各国は1人が完登するとルートAでは43ポイント、ルートBでは49ポイントを得られ、4人全員が完登すると184ポイントに達する。

 自国や他国の選手の競技を見ながら課題の攻略方法を話し合える“協力ルール”のもと、まずはルートAに豪州から日本までの順番で6カ国から1人ずつが、さらに同じ順番で6人が登った。各国は競技前にどちらのルートにどの選手が登るかを決定。イスラエルのみ先に女子が、その他の国は先に男子が登る選択を取った。

 ルートAは9月の世界選手権でリード王者に輝いたイ・ドヒョン(韓国)が4番手で初完登をマークすると、6番手の安楽宙斗も完登。10番手のソ・チェヒョン(韓国)、12番手で今大会の日本チームキャプテン、野中生萌も登り切って日本と韓国が86ポイントで並んだ。

 日韓はルートBでも完登が続く。韓国はノ・ヒョンスン、日本は吉田智音がルートAよりも多い手数を攻略すると、韓国は4人目のキム・チェヨンも完登。日本は予選全体のトリを務めた谷井菜月が終盤に差し掛かるところで落下し、36.5ポイントにとどまった。

 4人全員が完登して満点の184ポイントを獲得した韓国が1位、171.5ポイントの日本が2位、164ポイントの米国が3位、142ポイントのイスラエルが4位に入り決勝に進出。カナダと豪州は敗退した。決勝は24日18時から行われる。

<予選リザルト>

1位:韓国/184pt
2位:日本/171.5pt
3位:米国/164pt
4位:イスラエル/142pt
――――――
5位:カナダ/138.5pt
6位:豪州/120.5pt

※左から順位、国、合計獲得ポイント

「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」公式サイト

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取材・文 編集部

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