9月のパラクライミング世界選手権で女子B1を制した青木宏美

10月開催IFSCパラクライミングマスターの出場予定選手が発表 日本勢に世界選手権金の青木・山下・安良岡ら

 IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025(10月23日~26日/福岡県飯塚市)の大会組織委員会は13日、同大会で25、26日に実施する「IFSCパラクライミングマスター」の出場予定選手を発表した。

 選手リストに名を連ねたのは日本勢13人、海外勢2人。24~26日にはフランス・ラヴァルでパラクライミングW杯第3戦が行われる中で、9月のパラクライミング世界選手権で優勝した青木宏美(女子B1)、山下和彦(男子RP3)、安良岡伸浩(男子AU3)をはじめとしたメダリストらが参戦する。

 世界選手権で、パラクライミング日本代表の白井唯ヘッドコーチはIFSCパラクライミングマスターについて以下のコメントを残している。

 「日本開催やスポーツクライミングとの同時開催ということもあり、ぜひ多くの方に観ていただいてパラクライミングの魅力を伝えられたらと思います。(パラクライミングの魅力は?)多様性です。障がいの種類や程度によってクラス分けはされていますが、選手が個々の個性を生かして同じ課題でも違う登りをしますので、そこに着目していただけたらと思います。また、スポーツクライミングのリードとはトップロープで行う以外は同じルールなので、一手を出す時の緊張感などはパラクライミングでもしっかり感じられると思います。そのあたりも観ていただきたいです」

 以下、出場予定選手一覧。パラクライミングには視覚障がいと身体機能障がいがあり、障がいの程度に応じてクラス分けがされている。今大会はクラスが統合される可能性がある。
 

IFSCパラクライミングマスター|出場予定選手

B1・B2・B3クラス
前岡 正人(男子B1)*世界選手権5位
藤咲 淳一(男子B2)*世界選手権5位
黒澤 真吾(男子B3)
青木 宏美(女子B1)*世界選手権1位
栗屋 真実(女子B1)
前岡 ミカ(女子B3)*世界選手権4位

AL1・AL2クラス
畠山 直久(男子AL1)*世界選手権9位
高畑 圭吾(男子AL2)*世界選手権12位
結城 周平(男子AL2)*世界選手権2位

RP1・RP2・RP3クラス
岡田 卓也(男子RP1)*世界選手権4位
山下 和彦(男子RP3)*世界選手権1位
デヴァ・ラミレッディ(男子RP3/米国)*世界選手権14位
吉田 桃子(女子RP3)*世界選手権3位

AU2・AU3クラス
アルドリック・ベトケ(男子AU3/ドイツ)*世界選手権6位
安良岡 伸浩(男子AU3)*世界選手権1位

※世界選手権の順位は2025年9月ソウル大会のもの

「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」公式サイト
 

CREDITS

編集部 / 写真 © Nakajima/Timmerman/IFSC

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