
ボルダーで4度目の世界選手権優勝を果たしたヤンヤ・ガンブレット
ガンブレットが女子ボルダーで4度目V 最終課題の逆転で2冠達成【クライミング世界選手権2025】
韓国・ソウルで開催中のIFSCクライミング世界選手権は大会6日目の27日、女子のボルダー準決勝、決勝を行い、ヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が2大会連続4度目のボルダー優勝に輝いた。
8人が挑んだ決勝は、W杯でも決勝常連のオリアーヌ・ベルトン(フランス)が第1課題から絶好調。3連続の一撃でポイントを落とさず、75ポイントで優勝にまい進する。ガンブレットも3連続完登したものの第1課題の完登に5アテンプトを要したことでベルトンの後を追う形となった。
第4課題に挑むベルトン
ベルトンは自身初の世界選手権優勝を決めるべく、最終課題も最初のアテンプトから巧みなポジション取りで4連続フラッシュに迫っていく。最後のムーブでトップホールドに手がかかったが落下。その後も完登に至らず85ポイントでガンブレットの結果を待った。直後に登場したガンブレットは2アテンプト目にムーブを修正して登り切り、唯一の全完登で99.5ポイントに達し逆転でリードに続く今大会2冠を達成した。パリ五輪で2大会連続金メダルの快挙を遂げた“絶対女王”はまだまだその功績を刻んでいく。
なお、日本勢は6人が出場し、伊藤ふたばが予選で首位に立つなど5人が準決勝に進んだものの、準決勝は9位の野中生萌が最高で決勝進出はならなかった。
<決勝リザルト>
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/99.5pt
2位:オリアーヌ・ベルトン(FRA)/85.0pt
3位:メリナ・コスタンザ(USA)/59.8pt
4位:エリン・マクニース(GBR)/54.8pt
5位:ジェニファー・エウカリア・バックリー(SLO)/44.5pt
6位:アンナ・マリア・エイペル(GER)/44.0pt
7位:アニー・サンダース(USA)/39.3pt
8位:アヤラ・ケレム(ISR)/29.6pt
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9位:野中 生萌(JPN)※準決勝進出
13位:関川 愛音(JPN)※準決勝進出
15位:中村 真緒(JPN)※準決勝進出
17位:伊藤 ふたば(JPN)※準決勝進出
23位:葛生 真白(JPN)※準決勝進出
31位:松藤 藍夢(JPN)
※左から順位、氏名、所属国、獲得ポイント
※ポイントはゾーン到達で10点、完登で25点。各課題のポイント獲得までにフォールした回数×0.1点が減点される
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文 編集部 / 写真 © Nakajima/Timmerman/IFSC
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