男子リードで吉田智音が銀、本間大晴が銅 女子はガンブレットが3度目V【クライミング世界選手権2025】

 韓国・ソウルで開催中のIFSCクライミング世界選手権は大会5日目の26日、男女のリード準決勝、決勝を行い、男子は22歳のイ・ドヒョン(韓国)、女子は26歳のヤンヤ・ガンブレット(スロベニア)が頂点に立った。日本勢は男子で吉田智音が2位、本間大晴が3位に入り、2つのメダルを獲得した。

 22日の予選を6人全員が通過していた日本男子は、この日の準決勝で4位の本間、5位の吉田、8位の鈴木音生が決勝に進出。メダルが期待された安楽宙斗は8位に一手及ばず、10位で敗退となった。

メダル候補だった安楽は準決勝で敗退した(写真は予選)

 男子の決勝は42+から43+に4人がひしめく接戦となり、自国開催での金メダルを狙う7番手のイが粘りのクライミングで高度を伸ばし、4番手の吉田が残した記録と同じ43+をマーク。準決勝で上位だったイが首位に浮上し、その座を守り切った。5番手で登った本間は42+で上位2人の高度にはわずかに届かなかったが、3位でフィニッシュ。2位の吉田、3位の本間がそれぞれ世界選手権で初めてのメダルを手にした。

自国開催で優勝したイ

銀メダルを獲得した吉田(写真は予選)

銅メダルを獲得した本間(写真は予選)

 女子はガンブレットが3大会ぶり3度目のリード優勝に輝いた。昨夏のパリ五輪で五輪2大会連続優勝の快挙を遂げた絶対女王は、予選、準決勝を1位通過すると、決勝でも抜群の安定感で完登に近づいていく。2分を残して高度40に到達すると、最後のムーブの前に長いレストを取り、ランジを決めて完登を果たした。

女子を制したガンブレット

 日本女子は5人が準決勝に進んだが、小武芽生の10位が最高で、決勝に進める8位以内に入れなかった。

<決勝リザルト>

[男子]
1位:イ・ドヒョン(KOR)/43+
2位:吉田 智音(JPN)/43+
3位:本間 大晴(JPN)/42+
4位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)/42+
5位:鈴木 音生(JPN)/39+
6位:サム・アベズー(FRA)/34+
7位:ヤコブ・シューベルト(AUT)/34
8位:ジョバンニ・プラッチ(ITA)/30+
―――――
10位:安楽 宙斗(JPN)※準決勝進出
12位:小俣 史温(JPN)※準決勝進出
19位:村下 善乙(JPN)※準決勝進出

[女子]
1位:ヤンヤ・ガンブレット(SLO)/TOP
2位:ローサ・レカー(SLO)/45
3位:ソ・チェヒョン(KOR)/44+
4位:エリン・マクニース(GBR)/44
5位:アニー・サンダース(USA)/42+
6位:ゼリア・アベズー(FRA)/35+
7位:ルチカ・ラコヴェッチ(SLO)/30
8位:フロラ・オブラッサー(AUT)/29+
―――――
10位:小武 芽生(JPN)※準決勝進出
15位:谷井 菜月(JPN)※準決勝進出
16位:麦島 心花(JPN)※準決勝進出
20位:平野 夏海(JPN)※準決勝進出
22位:中川 瑠(JPN)※準決勝進出
36位:小田 菜摘(JPN)

※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド順位の高い選手が上位

CREDITS

編集部 / 写真 © Nakajima/Timmerman/IFSC

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