優勝したミロスラフ(中央)

五輪女王ミロスラフが6秒03の女子世界新 3度目のスピード世界女王に輝く【クライミング世界選手権2025】

 韓国・ソウルで開催中のIFSCクライミング世界選手権は大会3日目の24日、女子スピードの予選、決勝を行い、ポーランドのアレクサンドラ・ミロスラフがビッグファイナルで女子世界新記録の6秒03をマークして3度目の世界選手権優勝を果たした。

 昨夏のパリ五輪で6秒06の女子世界記録を樹立し、金メダルも手にしたミロスラフは、予選でその記録に迫る6秒08を計測。1位で上位16人による決勝トーナメントに進出する。日本勢は小屋松恋が女子日本記録に並ぶ7秒18で予選通過ライン上の16位に入った。

決勝トーナメントの初戦でミロスラフと対戦した小屋松(右)

 トーナメント戦では最初のレースでミロスラフと小屋松が対峙。ミロスラフは終始リードしてフィニッシュし、小屋松は2度目のスリップ時に落下してしまい敗退した。

ミロスラフ(左)がビッグファイナルで6秒03の女子世界新記録を樹立

 31歳を迎えてもなお世界トップの実力を示すミロスラフは危なげなくビッグファイナルに進出。中国の実力者、デン・ルイウンとの最終レースでは渾身の登りで6秒03を叩き出し、優勝決定戦で女子世界新記録をマークする勝負強さを発揮して2018、19年に続く3度目の世界女王に輝いた。

<リザルト>

1位:アレクサンドラ・ミロスラフ(POL)/6秒03 ※女子世界新記録
2位:デン・ルイウン(CHN)/6秒22
3位:ジョウ・ヤーフェイ(CHN)/6秒34
4位:チョン・ジミン(KOR)/6秒38
――――――
16位:小屋松 恋(JPN)/FALL ※決勝トーナメント進出
25位:林 かりん(JPN)/7秒46
27位:河上 史佳(JPN)/7秒62

※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)でのタイム
※小屋松恋は決勝トーナメントでの記録

CREDITS

編集部 / 写真 © Nakajima/Timmerman/IFSC

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