いざ、クライミング世界選手権へ【ボルダー日本代表選手コメント】

 22日に韓国・ソウルで開幕したIFSCクライミング世界選手権は大会2日目の23日、男女のボルダー予選を行う。大会前、ボルダーの日本代表選手たちは国内で強化合宿を実施。合宿中に世界選手権へ向けた意気込みを伺った。

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●安楽宙斗
――世界選手権に向けて
「今年はボルダーとリードのW杯で優勝することができましたが、苦手な部分を見つけることもできました。ボルダーは時間の使い方、攻め方がとても重要で、その部分を忘れないようにトレーニングしています。リードはボルダーと登り方が違うため、世界選手権ではそこの切り替えとオブザべも意識してやっていきたいです。甘えずに、自分の100%をぶつけられるように、抜かりなくトレーニングして大会当日も気を抜かないように頑張りたいです。目標は2種目で優勝です。過去にアダム・オンドラがしていたと思いますが、今の時代の2冠とはまた違うと思うので、タイルがまったく違う中で第一人者になりたいです」

――自身の注目してほしいポイント
「集中の仕方など、登る強さ以外の部分で2025年シーズンは学びをたくさん得られました。そういったところも見てもらえると、自分の登りをもっと面白く観られると思います。自分の得意な課題での“オンリー完登”など熱い展開を見せられればうれしいです」

●天笠颯太
――世界選手権に向けて
「今回のシミュレーションはハードなラウンドで対応できなかった部分もありましたが、いいところもありました。(世界選手権まで)残り2週間を切った中で、最後までしっかりと調整して、最高の状態で挑んで優勝します」

――自身の注目してほしいポイント
「会場を沸かせられるような熱いクライミングをしますので、全トライに注目して観ていただきたいです」

●楢崎明智
――世界選手権に向けて
「目標は決勝進出ですが、サブ目標は予選通過です。一個一個やらないとコケてしまうので」

――自身の注目してほしいポイント
「最近は“トライでの集中”を意識しているので、“少ないトライでの輝き”を見てほしいです。仮に順位が4位だとしてもオンサイトの数は意識しているので、そういったところを観てもらえればと思います」

●藤脇祐二
――世界選手権に向けて
「今日のシミュレーションは課題の強度が高かったこともあり結果はあまり良くなかったですが、最低限のことはできたと思います。もちろん優勝が最高の目標ですが、世界選手権に出るのが初めてで、決勝だけ見ていると予選で足元をすくわれたりするので予選、準決勝、決勝と1つずつステップアップできるようにしたいです」

――自身の注目してほしいポイント
「僕は良くも悪くも感情的な部分が多く、登れた時も他の選手よりすごく喜んでいるような喜怒哀楽が見ていてわかりやすい選手だと思うので、その部分にも注目してもらえればと思います」

●杉本怜
――世界選手権に向けて
「合宿はハードなラウンドで心が折れましたが、W杯ではそういったこともあるので、これが世界選手権じゃなくて良かったと思います。本番はさらにパワーを出していきたいです。かなり高い目標ではありますが、ずっと世界選手権の表彰台を目指してやってきたので、最後のチャンスをつかみたいと思います」

――自身の注目してほしいポイント
「今回の世界選手権で代表ユニフォームを脱ぐので、僕のクライマーとしての集大成を観てほしいです」

●松藤藍夢
――世界選手権に向けて
「まだ調子を上げている最中で今日のシミュレーションはどうなのかと思っていましたが、意外と登れました。今回の反省を世界選手権に活かしていきたいです。優勝したいと思っています」

――自身の注目してほしいポイント
「自分の登りは真っ向勝負というか、ガンガン登っていくスタイルなので、そこを観てもらいたいです」

●中村真緒
――世界選手権に向けて
「調子は悪くないので、まずは予選突破を目指します。そこから準決勝まで数日空くので、しっかり調整して準決勝、決勝で最高のパフォーマンスを出したいです」

――自身の注目してほしいポイント
「楽しそうに登っているのを観てほしいと思います」

●関川愛音
――世界選手権に向けて
「今日の合宿はハードはラウンドで登りながら自信がなくなったりしたんですけど、その中でも諦めない気持ちを経験できたので、世界選手権は気持ちで負けずに戦えるのかなと思います。1ラウンド、1ラウンドを大切にして、決勝に残れたら表彰台、優勝を目指して頑張りたいと思います」

――自身の注目してほしいポイント
「動きの大きな課題、動きのある課題は自分でも得意だと思っています」

●野中生萌
――世界選手権に向けて
「今シーズンは個人的にジムの運営を始めたので、例年どおりの練習ができておらず不安な面もありつつ、その一方で自分のジムで練習できることはたくさんあって、クライミングの幅が広がった部分もあるのでそういったところをしっかり出せたらいいなと思います。自分の満足する登りができたら結果もついてくると思うので、とにかく全力を出したいです」

――自身の注目してほしいポイント
「時差もなく日本から観やすいと思います。私としてはニュージェネレーションが台頭してきてクライミング界で年配になってきていますが、『まだまだやれるんだぞ』というのを見せたいですし、楽しみに観ていただければと思います」

●葛生真白
――世界選手権に向けて
「自分が出せる精一杯の力を出したいと思います。世界選手権のイメージがまったく湧かないので、とにかく頑張ります」

――自身の注目してほしいポイント
「最後まで諦めずに頑張りますので、その部分を観てほしいと思います」

CREDITS

取材・文 編集部 / 写真 IFSC

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