
大接戦となった男子U-15を制した栗田知世
U-15、U-13のボルダー国内王者が決定 男子U-15は大接戦【ボルダーフューチャーカップ2025】
スポーツクライミングのU-15(2011、12年生まれ)とU-13(2013、14年生まれ)を対象とした「第5回ボルダーフューチャーカップ鉾田」が14、15日、茨城県の鉾田市生涯学習館「とくしゅくの杜」スポーツクライミングセンターで開催された。
写真:窪田亮
本大会は、先日JMSCAが発表したアジアキッズ選手権(インド・プネー)に向けた選考大会にもなった。選考対象はU-15のみで、最大で男女3人ずつが日本代表に選ばれる中、参加選手は制限時間内に自由な順番で8つの課題を登った。
初日の14日は男子のU-13とU-15が行われた。U-13は7完登して183.9ポイントに達した深澤要が優勝。昨年大会は2位、昨年のリードフューチャーカップでは優勝しており、この世代を牽引する活躍を見せている。U-15は1課題のみ2アテンプトでの完登、それ以外はすべて一撃した栗田知世が199.9ポイントで初優勝を飾った。2位の河本恒太朗は199.8ポイント、3位の濱田琉碧は199.7ポイントで、大接戦だった。
男子U-13優勝の深澤要
男子U-15優勝の栗田知世
15日に行われた女子では塗木りんがU-15を制した。7課題を一撃した塗木は184.9ポイントを得て2位の蒔田遙を0.1ポイント上回り、2023年大会の9位、2024年大会の3位から年々順位を上げて初優勝に輝いた。U-13は坂本和佳奈と橋本暖が同時優勝を果たした。坂本は第2課題、橋本は第7課題で一度ミスをしただけで、その他の課題はすべてフラッシュ。全8完登を達成して同じ199.9ポイントとなり、表彰台の中央に2人で上がった。
女子U-15優勝の塗木りん(写真:窪田亮)
女子U-13同時優勝の坂本和佳奈(写真:窪田亮)
女子U-13同時優勝の橋本暖(写真:窪田亮)
大会を主催するJMSCA(日本山岳・スポーツクライミング協会)は、過去大会と同様に親子を対象とした研修会を会場で実施した。ユース日本代表のコーチ陣や代表選手らが様々なテーマで講義した。
写真:窪田亮
リードで行う「リードフューチャーカップ」は11月15、16日に愛媛県西条市の石鎚クライミングパークSAIJOで開催される。
<表彰台一覧>
男子U-15(2011、12年生まれ)
1位:栗田 知世(山形県山岳連盟)/199.9pt
2位:河本 恒太朗(京都府山岳連盟)/199.8pt
3位:濱田 琉碧(神奈川県県山岳連盟)/199.7pt
男子U-13(2013、14年生まれ)
1位:深澤 要(群馬県山岳・スポーツクライミング連盟)/183.9pt
2位:安本 梛生(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/173.8pt
3位:濱松 祥太郎(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/169.4pt
女子U-15(2011、12年生まれ)
写真:窪田亮
1位:塗木 りん(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)/184.9pt
2位:蒔田 遙(静岡県山岳・スポーツクライミング連盟)/184.8pt
3位:木村 夏渚(神奈川県山岳連盟)/169.7pt
女子U-13(2013、14年生まれ)
写真:窪田亮
1位:坂本 和佳奈(熊本県山岳・スポーツクライミング連盟)/199.9pt
1位:橋本 暖(群馬県山岳・スポーツクライミング連盟)/199.9pt
3位:濱松 いちか(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/199.8pt
※左から氏名、所属先、獲得ポイント
※ポイントはゾーン到達で10点、完登で25点。各課題のポイント獲得までにフォールした回数×0.1点が減点される
「第5回ボルダーフューチャーカップ鉾田」大会特設サイト
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CREDITS
文 編集部 / 写真 窪田美和子
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