
大政涼(左)とチュ・ショウホン(写真はW杯第2戦)
大政涼が銀メダルで今季最終戦を締めくくる【スピードW杯2025 最終第6戦貴陽大会】
中国の貴陽で12、13日にクライミングW杯のスピード最終第6戦が行われ、男子で日本の大政涼が今シーズン2度目の2位に入り、最終戦を銀メダルで締めくくった。
大政は予選で自身が持つ4秒87の日本記録に迫る4秒90を叩き出し、3位通過を果たす。15位に入った藤野柊斗も決勝トーナメント行きを決めた。
トーナメントの初戦、藤野は敗れてしまったが、大政は5秒06で対戦相手に勝利する。続くレースでは相手の中国人選手にリードを許したが後半に失速した隙に大政が逆転。ベスト4入りが決定した。セミファイナルでは相手のフォルススタートに助けられ、自身2度目のビッグファイナル進出が決まった。
決勝は中国の18歳、チュ・ショウホンと対峙。第2戦バリ大会では勝利していた相手との最終レースは両者とも全速力で駆け登り、激しいレースが繰り広げられる。ゴールパッドに先行したのはチュでタイムは4秒79。大政は4秒99で、惜しくも日本人初の金メダルには届かなかった。銀メダルを手にした大政は今シーズンの全6戦に参戦して5戦で一桁順位、3戦で表彰台に上がる活躍を見せ、年間3位にランクイン。日本人として史上初めてとなるスピードW杯での年間表彰台に上がる快挙を成し遂げた。
一方の女子は今年のユース世界選手権で2連覇した新星、中国のメン・シーシュエが優勝。男女とも18歳の中国勢が自国開催でW杯初優勝を飾った。日本女子は小屋松恋のみが出場し、予選通過ライン上の16位で通算3度目の決勝トーナメントへ。しかし初戦の相手は優勝したメンで、約1秒差で敗れてしまった。
<リザルト>
[男子]
1位:チュ・ショウホン(CHN)/4秒79
2位:大政 涼(JPN)/4秒99
3位:リエンダー・カルマンス(GER)/4秒98
4位:ヤロスラフ・トカチ(UKR)/5秒11
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16位:藤野 柊斗(JPN)/FALL ※決勝トーナメント進出
29位︰安川 潤(JPN)/5秒38
[女子]
1位:メン・シーシュエ(CHN)/6秒30
2位:チョン・ジミン(KOR)/6秒36
3位:エマ・ハント(USA)/6秒44
4位:ジョウ・ヤーフェイ(CHN)/FALL
――――――
16位:小屋松 恋(JPN)/7秒76 ※決勝トーナメント進出
※左から順位、氏名、所属国、記録
※記録は、1・2位はビッグファイナル(優勝決定戦)、3・4位はスモールファイナル(3位決定戦)でのタイム
※藤野柊斗の記録は決勝トーナメント最終レースでのタイム
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文 編集部 / 写真 IFSC
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