福岡県庁で開催発表記者会見が行われた

10月に「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」が開催 国別対抗戦とパラクライミングによる先駆的大会

 IFSC(国際スポーツクライミング連盟)は10月23日から26日にかけて「IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025」を福岡県飯塚市の「筑豊緑地公園/いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート」で開催する。8月20日に福岡県庁で開催発表記者会見が行われた。

会見に出席した(左から)飯塚市長・武井政一、福岡県議会議長・藏内勇夫、福岡県知事・服部誠太郎、IFSC副会長・小日向徹、日本パラクライミング協会代表理事・小林幸一郎、JMSCA会長・町田幸男、IFSCパラクライミング委員会・青山アリア

 本大会は、IFSCがシーズンを締めくくる大会として新設した大会で、ボルダーとリードによる国別対抗戦の「IFSC NATIONS GRAND FINALE」と、世界トップクラスのパラクライマーが参加する「IFSC PARA CLIMBING MASTER」で構成される。

 「IFSC NATIONS GRAND FINALE」には、日本、フランス、スロベニア、オーストリア、米国、英国のW杯国別ランキング上位6カ国が出場を予定。各国は男子2人と女子2人からなるチームを編成し、男女各1人の予備選手を加えられる。IFSCによれば、チームメンバー全員がボルダーとリードの両方に出場して競い合う。コーチが競技に積極的に関与するのも特徴だという。

 「IFSC PARA CLIMBING MASTER」はロサンゼルス2028パラリンピック大会で採用される8つのクラスで行われる。日本においてスポーツクライミングとパラクライミングの大会を同時開催するのは初の試み。また、最終日にはIFSCの理念である「共生」をテーマにした新しい形式のエキシビションも予定されているという。

大会開催の背景を語る小日向徹IFSC副会長

 中継で出演したIFSCのマルコ・スコラリス会長は「日本で初めて、健常者とパラクライマーが同じ舞台で競技する国際大会であり、IFSCのシーズンを締めくくる大会であると同時に、スポーツクライミングの未来を切り拓く先駆的な大会です。一体となり、共になるのがスポーツクライミングです。誰一人取り残さないスポーツとしていきたいと思っています」と述べると、IFSCの小日向徹副会長は「スポーツクライミングは、ロサンゼルスオリンピックでのメダル数や参加選手数の増加が見込まれ、パラリンピックにも採用されるなど成長著しいスポーツです。IFSCとしての次なる挑戦は、団体戦の発展、そしてパラリンピックを成功させることです。本大会を通して、多様性とグローバル性を福岡から発信していきたいと思っています」とし、今大会を今後の発展に向けて重要な大会と位置付けた。

 安楽宙斗も動画で出演。「パラクライミングとの共生や、新たな取り組みとなる国別対抗戦など、チャレンジングな大会に参加できることを楽しみにしています」とメッセージを寄せた。大会は10月25日にフジテレビでライブ放送されることも発表された。

動画でメッセージを寄せた安楽宙斗

 

IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025

大会名

IFSCクライミンググランドファイナルズ福岡2025

競技名

IFSC NATIONS GRAND FINALE / IFSC PARA CLIMBING MASTER

主催・共催・協力

●主催
・国際スポーツクライミング連盟(IFSC)
・クライミンググランドファイナルズ福岡2025大会組織委員会
・一般社団法人日本パラクライミング協会(JPCA)
●共催
・福岡県
・飯塚市
・公益財団法人福岡県スポーツ推進基金
●協力
・公益社団法人日本山岳・スポーツクライミング協会(JMSCA)

日程

10月23日(木)~26日(日)

会場

筑豊緑地公園 / いいづかスポーツ・リゾート ザ・リトリート
(福岡県飯塚市仁保8-37)

競技概要

・男女混合クライミング国別対抗戦
・パラクライミング

競技種目

・ボルダー
・リード
・パラクライミング

大会公式サイト

CREDITS

編集部 / 写真 © CGF2025

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