
野中生萌が直接指導 三井アウトレットパーク滋賀竜王でボルダリング体験イベントが開催
8月1~3日の3日間、滋賀県の「三井アウトレットパーク 滋賀竜王」で「みんなで登ろう! ボルダリング体験会」が行われ、2日に野中生萌が来館して参加者に直接指導を行った。
イベントの様子
イベントは南モールのイベントスペースに仮設ウォールを建てて行われた。初日はフリー体験会となり、子どもを中心におよそ100人が参加。何度もトライする子が続出し、難しい課題を登り切る子も多数みられた。
ゲストとして参加した野中
2日目には野中をゲストに招いた体験会が3部制で開かれた。1部と2部は当日整理券を配布し、県内外から彼女のファンなどを含めて定員に迫る人数が集まった。野中とインストラクターでアドバイスしながら体験会は進められ、後半パートでは野中がランジを披露して観覧者ら集まった100人近くを盛り上げた。
ランジを披露した野中
野中はサインも書いて参加者と触れ合った
3部には、小学5年生を対象にセレクトプログラム(運動能力測定会)を実施し、選抜された「滋賀レイキッズ」たちが参加した。はじめは登れていたキッズたちだったが、壁の角度を105度から125度に変えると多くの子たちが登れずに悔しがった。それでも負けん気の強さには目を見張るものがあり、何度もチャレンジする様子に野中も感心した様子だった。
滋賀レイキッズたちに指導する野中
イベント終了後、野中は「彼らの人生において『クライミング楽しかった!』という記憶が残るとうれしい。結果的にクライミングを始める子が増えていくといいなと思います」と感想を述べた。
最終日となる3日目もフリー体験が行われた。日曜日ということもあり、初日を上回る約230人が壁を登った。中には初日に参加した子どもが再度挑戦しにくる姿もあり、参加者は「初日にやってみて、すごく楽しかった」「筋肉痛で1日の夜は箸も持てなかったけど、きょうは少しよくなったから、また挑戦しに来た」などと話し、再びボルダリング体験を楽しんでいた。
滋賀県では今秋に国民スポーツ大会が開かれる予定で、スポーツクライミングは竜王町総合運動公園内の特設会場で行われる。
野中生萌インタビュー
――体験会を終えた感想を教えてください。
「すごく暑い中でしたけど、キッズたちのエネルギーがすごくて、いつもこのようなイベントが終わると『やってよかったな』と感じます。彼らの人生において『クライミング楽しかった!』という記憶が残るとうれしいです。結果的にクライミングを始める子が増えていくといいなと思います」
――9月に韓国で行われる世界選手権のボルダー代表に内定しています。今後の調整や目標は?
「個人的な話ではあるんですけど、クライミングジム(Next Gen Bouldering/埼玉県新座市)をオープンしたこともあってバタバタして練習時間が削られていたので、W杯に向けて100%の準備ができていたかと言われたらそうではなく心残りの部分もあるんですけど、やっとジムの運営も落ち着いてきて、しっかりと練習できる環境が整ったので、ここから世界選手権に向けてトレーニングして調子を上げていきたいと思っています」
――体験会のトークショーで、まだ世界選手権のタイトルを取れていないという話がありました。世界選手権で目指すところは?
「やはり優勝ですね。ヤンヤ(・ガンブレット)をはじめ本当に強い選手がたくさんいますし、エリン(・マクニース)やアニー(・サンダース)など新しい世代の選手もいて、簡単じゃないことはもちろんわかっているんですけど、まだまだ負けられないですし、まさに今日参加してくれた子たちのように初心にかえって挑戦者として頑張りたいですね。会場は韓国で、近くて調整しやすいと思うので、ギリギリまで日本で調整して挑みたいと思います」
――トレーニングは主に「Next Gen Bouldering」でしていますか?
「そうですね。ほとんど他のジムには行っていません。クライミングをしてもしなくても週5日ぐらいはいます」
――ジムの運営はいかがですか?
「オープンしてから3カ月ほどしか経っていないので、まだまだこれからです。でも、いったんは落ち着いて、だんだん体制も整ってきました。キッズの育成も徐々に始められたらと思っています。ありがたいことにスクールの応募もあって、実際に今月からスタートしています」
CREDITS
取材・文 編集部 / 写真 窪田亮
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