ボルダーとリードで2冠を達成した濱田琉誠

日本が国別最多12個のメダルを獲得【クライミングユース世界選手権2025】

 IFSCクライミングユース世界選手権(フィンランド・ヘルシンキ)は現地時間8月3日に7日間の大会日程が終了。若き日本代表選手たちは男女各種目各カテゴリーを通じて12個のメダルを獲得し、国別最多を記録した(編集部調べ)。

 U-20、U-18、U-16で開かれた昨年大会からU-19、U-17にカテゴリーが再編された中、昨年の13個に迫る12個のメダルを手にした日本勢。内訳は金が5個、銀が2個、銅が5個。種目別ではボルダーが最多で3つの金メダルを含む6個、リードは2つの金メダルを含む5個、スピードは1個だった。中でもボルダーのU-17男子は日本勢が表彰台を独占。同カテゴリーの濱田琉誠はボルダーとリードの2冠に輝く活躍をみせた。今後のシニア大会デビューが楽しみな存在である。

 国別2位は昨年と同様に中国で、金3、銀3、銅2の合計8個。そのうち7個を得意種目のスピードで手にしている。3位以下の国の獲得メダル数は2個以下で、W杯で多くの選手が活躍する日本がユース世代も強豪ぞろいであることを示す結果となった。

<国別メダルランキング>

1位:日本/金5 銀2 銅5 = 合計12個
2位:中国/金3 銀3 銅2 = 合計8個
3位:米国/金1 銀1 銅0 = 合計2個
3位:スペイン/金1 銀1 銅0 = 合計2個
5位:ウクライナ/金1 銀0 銅0 = 合計1個
5位:ドイツ/金1 銀0 銅0 = 合計1個
7位:フランス/金0 銀1 銅3 = 合計4個
8位:イタリア/金0 銀1 銅0 = 合計1個
8位:スロベニア/金0 銀1 銅0 = 合計1個
8位:ポーランド/金0 銀1 銅0 = 合計1個
8位:チェコ/金0 銀1 銅0 = 合計1個
12位:韓国/金0 銀0 銅1 = 合計1個
12位:タイ/金0 銀0 銅1 = 合計1個

※編集部調べ

<日本人メダリスト>

【ボルダー】
▼金メダル
U-19男子:山田 航大(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)
U-19女子:村越 佳歩(茨城県山岳連盟)
U-17男子:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)
▼銀メダル
U-17男子:齋木 猛斗(四日市市立中部中学校)
▼銅メダル
U-19女子:山 真奈実(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)
U-17男子:小山 楚嵐(三重県立上野高等学校)

【リード】
▼金メダル
U-19男子:藏敷 慎人(兵庫県山岳連盟)
U-17男子:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)
▼銀メダル
U-17男子:仲田 和樹(神奈川県山岳連盟)
▼銅メダル
U-19男子:長森 晴(N高等学校)
U-17女子:林 有沙(石川県山岳・スポーツクライミング協会)

【スピード】
▼銅メダル
U-17男子:齋藤 蒼太(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)

CREDITS

編集部 / 写真 © Richard Aspland/IFSC

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