ボルダーの優勝者たち(左から濱田、山田、村越の日本勢3人)

ボルダーで山田、村越、濱田が金 U-17男子は日本勢が表彰台独占【クライミングユース世界選手権2025】

 28日にフィンランドのヘルシンキで開幕したIFSCクライミングユース世界選手権は現地時間30日、期間中最初の決勝をU-19、U-17の男女ボルダーで行い、U-19男子で山田航大、U-19女子で村越佳歩、U-17男子で濱田琉誠が金メダルに輝いた。

 U-19男子の山田は予選と準決勝を4位で通過。準決勝5位の藤田楓と共に決勝に進出した。山田は決勝第1課題、静的→動的→静的ムーブを6アテンプト目に繋ぎ切って波に乗ると、その後は3連続で一撃。ただ一人全4課題を完登し、99.5ポイントで大会初優勝に輝いた。藤田は3完登4ゾーンの83.6ポイントで5位だった。

U-19男子で優勝した山田航大

 U-19女子は村越が予選14位、準決勝2位、決勝1位とラウンドが進むごとに順位を上げた。完登率が低かった決勝第1課題を最小の4アテンプトで仕留めると、第2課題は2アテンプト、第4課題は1アテンプトで完登。3完登4ゾーンで84.6ポイントとし、3完登していたゲイラ・マシア・マルティン(スペイン)が最終課題を登り切れなかったことで83.8ポイントにとどまったため、村越の2年ぶり2度目の優勝が決まった。また、予選を1位通過するなどして決勝に臨んだ山真奈実も第1課題の失敗から3連続完登で追い上げて3位に入り、銅メダルを手にした。

U-19女子で優勝した村越佳歩

 U-17の男子は濱田が1位、齋木猛斗が2位、小山楚嵐が3位で日本勢が表彰台を独占した。予選から上位を占めた3人は準決勝も危なげなく通過して決勝に進むと、濱田が4完登で99.5ポイント、齋木が3完登で74.5ポイント、小山が3完登で69.6ポイントに達し、ワンツースリーフィニッシュを果たした。濱田はボルダーで2年連続の金。3年前にはリードでも優勝しており、金メダル獲得は3大会連続となった。

U-17男子で優勝した濱田琉誠

 U-17の女子は松浦朱希と中村まりんが決勝に駒を進めたものの、それぞれ5位、7位でメダル獲得はならなかった。

<日本勢結果|ボルダー>

[U-19男子]
1位:山田 航大(埼玉県山岳・スポーツクライミング協会)※決勝進出
5位:藤田 楓(鳥取県山岳・スポーツクライミング協会)※決勝進出
17位:長森 晴(N高等学校)※準決勝進出
18位:佐々木 玲偉(福島県山岳・スポーツクライミング連盟)※準決勝進出

[U-19女子]
1位:村越 佳歩(茨城県山岳連盟)※決勝進出
3位:山 真奈実(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)※決勝進出
39位:山根 嘉穂(茨城県山岳連盟)

[U-17男子]
1位:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)※決勝進出
2位:齋木 猛斗(四日市市立中部中学校)※決勝進出
3位:小山 楚嵐(三重県立上野高等学校)※決勝進出
24位:小西 充晃(熊本県山岳・スポーツクライミング連盟)※準決勝進出

[U-17女子]
5位:松浦 朱希(東京都山岳連盟)※決勝進出
7位:中村 まりん(茨城県山岳連盟)※決勝進出
19位:齋藤 紗里依(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)※準決勝進出

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編集部 / 写真 © Richard Aspland/IFSC

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