
男子表彰台に上がった(左から)ロペス、イ、吉田
吉田智音が銅 アクシデントを乗り越え今季2度目の表彰台【リードW杯2025 第5戦マドリード州大会】
初めてスペインのマドリード州で開かれたクライミングW杯は現地時間19日(日本時間20日)、リード第5戦の男女決勝を行い、吉田智音が男子3位に入り今季2度目の表彰台に上がった。
決勝の様子
開幕4連勝としている日本男子勢は今大会も好調で、準決勝で吉田が1位、鈴木音生が2位タイ、安楽宙斗が4位、小俣史温が5位に入り決勝に進出。ファイナリストの半分を日本勢が占める格好となった。
声援を送る観客
強傾斜を進む決勝ルートは接戦となり、1位から6位までが高度40+から38+の間に収まった。優勝は韓国のイ・ドヒョンで、リードW杯では自身初の戴冠となった。
リードW杯初優勝に輝いたイ
日本勢の5連勝はならなかったものの、吉田が3位で銅メダルに輝いた。吉田は準決勝でフォールした際、壁に右臀部付近を強打するアクシデントに見舞われたが、表彰台に上がる結果を残した。今季の吉田は1位が1回、4位が3回、そして今回の3位と安定して上位に進出している。安楽は5位、小俣は6位、鈴木は7位だった。
決勝を登る吉田
女子は17歳のアニー・サンダース(米国)がこちらもリードW杯で初の頂点に立った。準決勝で唯一完登していた米国の有望株は、決勝でもただ一人最後まで登り切る活躍。ラウラ・ロゴラ(イタリア)、ブルック・ラバトゥ(米国)のオリンピアン2人が失敗したトップホールドへのムーブを決め切り、涙を流してその瞬間を噛みしめた。日本勢は小武芽生の12位が最高順位だった。
優勝を決め、涙を流すサンダース
<決勝リザルト>
[男子]
1位:イ・ドヒョン(KOR)/40+
2位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)/40
3位:吉田 智音(JPN)/39+
4位:コリン・ダフィー(USA)/39+
5位:安楽 宙斗(JPN)/39
6位:小俣 史温(JPN)/38+
7位:鈴木 音生(JPN)/33
8位:ヤコブ・コーンクニー(CZE)/30
―――――
17位:村下 善乙(JPN)※準決勝進出
32位:樋口 純裕(JPN)
[女子]
1位:アニー・サンダース(USA)/TOP
2位:ラウラ・ロゴラ(ITA)/48+
3位:ブルック・ラバトゥ(USA)/48+
4位:エリン・マクニース(GBR)/43+
5位:マノン・イリ(FRA)/38+
6位:ローサ・レカー(SLO)/15+
7位:ソ・チェヒョン(KOR)/14+
8位:エロイーズ・デュモン(FRA)/14+
―――――
12位:小武 芽生(JPN)※準決勝進出
16位︰野中 生萌(JPN)※準決勝進出
19位:麦島 心花(JPN)※準決勝進出
22位:平野 夏海(JPN)※準決勝進出
33位:小林 舞(JPN)
38位:小田 菜摘(JPN)
※左から順位、氏名、所属国、決勝成績(高度)
※同高度の場合は前ラウンド順位の高い選手が上位
CREDITS
文 編集部 / 写真 © Dimitris Tosidis/IFSC
※当サイト内の記事・テキスト・写真・画像等の無断転載・無断使用を禁じます。