4連覇を達成した小田菜摘(中央)

小田菜摘が大会史上初の4連覇、5度目V【リードユース日本選手権2025】

 スポーツクライミングの第13回リードユース日本選手権が17、18日、佐賀県多久市の九州クライミングベースSAGAで行われ、今年から新設されたU-17(2009、10年生まれ)とU-19(2007、08年生まれ)で男女各王者が誕生した。女子U-19の小田菜摘は、大会史上最多を更新する4連覇、通算5度目の優勝を果たした。

(左から)女子、男子の決勝ルート

 シニア参戦2年目を迎え、国際大会での経験を積んでいる小田は、その実力を発揮して予選の2課題ともにトップの成績をマーク。首位で決勝に進むと、ケガを負いながらも暫定首位に立っていた麦島心花の高度43をわずかに上回る43+で優勝を決めた。ユースBで優勝した22、23年大会、ユースAで優勝した24年大会に続く4連覇を達成。20年にはユースC(ユース日本選手権での同カテゴリー開催は同年まで)で優勝しており、出場したリードユース日本選手権で5戦5勝となった。

女子U-19優勝の小田菜摘

女子U-17優勝の林有沙

 男女ともU-19とU-17で同じルートを登った決勝で、女子のU-17は昨年大会でユースBを制した林有沙が小田を上回る44+で連覇を飾った。林も予選からの首位を維持しての戴冠だった。

男子U-17優勝の濱田琉誠

 男子のU-17は予選1位だった濱田琉誠が唯一の完登でリードのユース日本選手権では初優勝。U-19は予選2位だった船木陽が最後まで登り切り、逆転で頂点に立った。男女の各カテゴリー優勝者はいずれも昨年のユース世界選手権に出場した選手たちだった。

男子U-19優勝の船木陽

<表彰台一覧>

女子U-19(2007、08年生まれ)

1位:小田 菜摘(大阪府山岳連盟)/43+
2位:麦島 心花(中部⼤学春⽇丘⾼等学校)/43
3位:柿崎 咲羽(東京都山岳連盟)/42+

女子U-17(2009、10年生まれ)

1位:林 有沙(石川県山岳・スポーツクライミング協会)/44+
2位:堀内 優里(静岡県山岳・スポーツクライミング連盟)/40+
3位:村杉 汐里(千葉県山岳・スポーツクライミング協会)/39+

男子U-19(2007、08年生まれ)

1位:船木 陽(栃木県山岳・スポーツクライミング連盟)/TOP
2位:長森 晴(N高等学校)/45
3位:西尾 洸音(兵庫県山岳連盟)/44+

男子U-17(2009、10年生まれ)

1位:濱田 琉誠(神奈川県山岳連盟)/TOP
2位:仲田 和樹(神奈川県山岳連盟)/43+
3位:齋木 猛斗(三重県山岳・スポーツクライミング連盟)/39+

※左から氏名、所属先、決勝成績(高度)

「第13回リードユース日本選手権多久大会」特設サイト
大会公式掲示板(競技順・成績速報などはこちらから)

CREDITS

編集部 / 写真 窪田亮

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