大政涼「実力が上がっている実感がある」【スピードW杯第1~2戦後のコメント】

 クライミングW杯スピード第1戦が4月25、26日に中国・呉江で、第2戦が5月3日にインドネシア・バリで行われ、第2戦で大政涼が日本勢初の銀メダルを獲得した。スピード日本代表チームは5月5日に羽田空港へ帰国。空港で大政に話を伺った。

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■大政涼(第1戦 15位/第2戦 2位)

――第1戦、第2戦に出場した感想を教えてください。
「シーズン最初の国際大会は毎年緊張するのでいいイメージがなかったんですけど、第1戦はプラクティスからいいタイムが出て決勝に進むことができました。決勝の1本目で相手がかなり速い選手ということもあり、フライングしてしまったことは大きな反省点でした」

――第2戦では日本勢初の銀メダルに輝きました。
「バリはジャカルタよりも暑さを感じて、アップも今まで通りにしたらいいのか、控えめにしたらいいのかを調整しながらでしたが、予選はうまくハマり、決勝もその調子のままどんどんレースを進めていけました。国際大会での自己ベスト(4秒90)も出せてよかったですね」

――ビッグファイナルでは2戦連続でフライングによる敗退に終わってしまいました。その要因をどう考えていますか?
「スピードジャパンカップの後にスタートの動きを変えたんですけど、まだ完璧ではないために(スタート時の)リアクションタイムが速すぎてフライングにつながっています。ムーブを変えたことでタイムは伸びていますし、もっと極めていくことで、フライングしないこと、もっとタイムが伸びることに自信があります」

――スタート時のムーブを変えた理由は?
「もともと初速が遅いのが悩みで、ずっと変えようと思っていたんです。スタートのパート以外にも修正ポイントがいくつかあるので、まだまだ成長できる感覚があります」

――次戦に向けた意気込みをお願いします。
「国際大会でも4秒台を出せるようになり、実力が上がっている実感があります。ですが、(第2戦で)優勝した(サミュエル・)ワトソン選手や3位のキロマル(・カティビン)選手とはまだ差があることを感じました。まだまだタイムを上げていかないといけません。次はデンバー大会(5月31日~6月1日)に出場予定で、3週間ほど間が空くので0.1秒ほど自己ベストを更新して挑めたら最高だなと思います」

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取材・文 編集部 / 写真 © Kazushige Nakajima/IFSC

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