安楽宙斗

安楽1位、楢崎2位 日本勢が好発進で7日のリードへ【パリ五輪|男子ボルダー&リード】

 パリオリンピックのスポーツクライミング競技初日を迎えた5日、男子ボルダー&リードの準決勝ボルダーラウンドが行われ、17歳の安楽宙斗が1位、28歳の楢崎智亜が2位に入り日本勢2人が好発進した。

 20人が出場した準決勝。ボルダーラウンドは4課題すべての難易度が高く、初完登が記録されたのは18番手のヤコブ・シューベルト(オーストリア)。第1課題のトップホールドを下からうまくプッシュして攻略した。その直後には地元フランス勢のサム・アベズーが第4課題を完登。繊細な足さばきを決めて大歓声を受けた。

 ボルダーの世界ランキング1位で最後に登場した安楽は、最初のアテンプトでの失敗を見事に修正して第1課題を完登。さらに第2課題、最初のトライで流れるようなクライミングを披露。超難関の第2課題を軽やかに登り切った瞬間、会場には割れんばかりの歓声が響いた。その後の課題は2つずつゾーンを獲得し、69点で単独首位に立った。

楢崎智亜

 2度目の五輪を戦う楢崎は17番手で登場。第3課題までゼロ完登と嫌な展開だったが、巧みなボディバランスで最終課題を完登し、54.4点までポイントを伸ばして安楽に続いた。決勝進出圏内の8位はハミッシュ・マッカーサー(英国)で34.2点。1位安楽との差は34.8点となっている。準決勝リードラウンドは日本時間7日17時から行われる。

<男子ボルダー&リード準決勝|ボルダーラウンド>

1位:安楽 宙斗(JPN)
 69pt(T2 HZ4 LZ4)
2位:楢崎 智亜(JPN)
 54.4pt(T1 HZ4 LZ4)
3位:トビー・ロバーツ(GBR)
 54.1pt(T1 HZ4 LZ4)
4位:サム・アベズー(FRA)
 49.2pt(T1 HZ3 LZ4)
5位:アダム・オンドラ(CZE)
 48.7pt(T1 HZ3 LZ4)
6位:ヤコブ・シューベルト(AUT)
 44.7pt(T1 HZ2 LZ4)
7位:ハネス・ハン・デュイセン(BEL)
 34.3pt(T0 HZ3 LZ4)
8位:ハミッシュ・マッカーサー(GBR)
 34.2pt(T0 HZ3 LZ4)
9位:ポール・ジョンフ(FRA)
 34.1pt(T0 HZ3 LZ4)
10位:イ・ドヒョン(KOR)
 34pt(T0 HZ3 LZ4)
11位:コリン・ダフィー(USA)
 33.8pt(T0 HZ3 LZ4)
12位:ヤニック・フローエ(GER)
 29.7pt(T0 HZ2 LZ4)
13位:パン・ユーフェイ(CHN)
 29pt(T0 HZ2 LZ4)
14位:アルベルト・ヒネス・ロペス(ESP)
 28.7pt(T0 HZ2 LZ4)
15位:アレクサンダー・メゴス(GER)
 24.7pt(T0 HZ1 LZ4)
16位:サッシャ・レーマン(SUI)
 24pt(T0 HZ1 LZ4)
17位:ルカ・ポトカ(SLO)
 19.6pt(T0 HZ1 LZ3)
18位:ジェシー・グルーパー(USA)
 18.9pt(T0 HZ1 LZ3)
19位:キャンベル・ハリソン(AUS)
 9.4pt(T0 HZ0 LZ2)
19位:メル・ヤンセファンレンズバーグ(RSA)
 9.4pt(T0 HZ0 LZ2)

※上段左から順位、氏名、所属国
※下段左からポイント、完登数、ハイゾーン獲得数、ローゾーン獲得数

CREDITS

編集部 / 写真 ロイター/アフロ

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