今年のボルダリングジャパンカップ決勝を戦った川又玲瑛(左)と松藤藍夢がユースAカテゴリーを制した

“ネクストブレイク”が躍動! 川又玲瑛が3連覇、松藤藍夢が初優勝。関川愛音らも頂点に【ボルダリングユース日本選手権2020】

 スポーツクライミングの第6回ボルダリングユース日本選手権決勝が23日、東京都の「葛飾区東金町運動場 スポーツクライミングセンター」で開催され、8名の各カテゴリー王者が決定した。

 最年少カテゴリーのユースC(2007・08年生まれ)では、男女ともにボルダリング小学生競技大会で優勝経験のある2人が頂点に立った。女子では、青森の天才少女・関川愛音が全3課題を4アテンプトで沈め、最終課題で逆転勝利。男子は2つの一撃を見せた加藤頼斗がアテンプト数の差で初優勝を遂げた。

 ユースB(2005・06年生まれ)の女子は完登数が少ない展開となったが、ユースの国内大会で5度優勝経験のある小池はなが2課題を一撃して制すると、男子は安楽宙斗が全完一撃で圧倒。安楽は10月のリードユース日本選手権に続き今季2冠となった。

 ユースA(2003・04年生まれ)は男女とも今年2月のボルダリングジャパンカップ(BJC)で決勝を戦った2人が優勝した。女子はBJC6位だった松藤藍夢が、暫定2位で迎えた最終課題をただ一人登り切り、逆転で公式戦初優勝を果たすと、男子は同4位だった川又玲瑛が全完登で大会3連覇を決めた。なお、同じく今年のBJCで決勝に進出していた佐野大輝も2位でフィニッシュしている。

 最年長カテゴリーのジュニア(2001・02年生まれ)女子では、表彰台の選手が全完登、4位以下の選手が0完登とはっきり明暗が分かれる展開に。1位に輝いたのは菊地咲希との同学年対決を制した日本代表の平野夏海で、ユース日本選手権ではリードも含めて初戴冠となった。男子では昨年の世界ユース王者である百合草碧皇が1位となり、リードと合わせて今季ユース2冠を達成している。
 

<リザルト>

女子ユースC(2007、08年生まれ)
1位:関川 愛音/3t3z 4 4
2位:村越 佳歩/3t3z 5 4
3位:山根 嘉穂/2t3z 7 13

男子ユースC(2007、08年生まれ)
1位:加藤 頼斗/3t3z 5 3
2位:藏敷 慎人/3t3z 9 7
3位:三竿 莉平/2t3z 6 7

女子ユースB(2005、06年生まれ)
1位:小池 はな/2t3z 2 4
2位:竹内 亜衣/2t3z 4 9
3位:長谷川 颯香/2t3z 10 7

男子ユースB(2005、06年生まれ)
1位:安楽 宙斗/3t3z 3 3
2位:杉本 侑翼/3t3z 4 3
3位:通谷 律/3t3z 5 4

女子ユースA(2003、04年生まれ)
1位:松藤 藍夢/3t3z 5 5
2位:工藤 花/2t3z 3 6
3位:佐藤 凜/1t3z 1 3

男子ユースA(2003、04年生まれ)
1位:川又 玲瑛/3t3z 4 4
2位:佐野 大輝/3t3z 9 9
3位:森本 治誉/2t3z 4 10

女子ジュニア(2001、02年生まれ)
1位:平野 夏海/3t3z 4 4
2位:菊地 咲希/3t3z 6 3
3位:張替 夢乃/3t3z 9 9

男子ジュニア(2001、02年生まれ)
1位:百合草 碧皇/3t3z 6 5
2位:坂本 大河/3t3z 11 10
3位:伊藤 寛太朗/2t2z 5 5

※左から氏名、決勝成績
※成績は左から完登数、ゾーン獲得数、完登に要した合計アテンプト数、ゾーン獲得に要した合計アテンプト数

大会特設サイト
リザルト詳細は大会公式掲示板から

CREDITS

編集部 / 写真 YUTAKA/アフロスポーツ

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